助成金とは?制度の基本
助成金(主に雇用関係助成金)とは、厚生労働省が管轄している制度で、「労働環境の改善」や「人材の採用・育成」など、国が定める一定の条件を満たした企業に対して支給される支援金です。
多くの企業が毎月支払っている「雇用保険料」を財源としているため、受給要件を満たしている企業であれば、どの会社でも申請して受け取る権利があります。いわば「国に預けている保険料を、自社の成長のために還元してもらう制度」とも言えます。
経営者が知っておくべき、助成金3つのメリット
助成金には、融資や通常の売上とは異なる、企業経営を強力にサポートする3つの大きな特徴があります。
①原則として「返済不要」の資金
銀行からの融資(ローン)とは異なり、国から支給される助成金は一切返済の必要がありません。受給した資金は、さらなる人材採用、設備投資、社内環境の整備など、自社の発展のために自由に活用することができます。
②売上ではなく「雑収入(利益)」として計上される
助成金は「売上」ではなく、経費が引かれない「雑収入」として会社に入ってきます。例えば、利益率10%の企業が100万円の現金を利益として残すには、1,000万円の売上が必要です。しかし、助成金で100万円を受給できれば、それは「1,000万円の売上を上げたこと」と同等の価値を会社にもたらします。
③企業の「労働環境の整備」と「信頼性アップ」に繋がる
助成金をもらうためのプロセス(就業規則の改定や雇用契約の適正化など)を行うことで、自然と社内の労務環境が整います。結果として、従業員の満足度が向上して離職率が下がるだけでなく、「国から助成金を受け取れる、労務管理がしっかりしたホワイト企業」としての社会的信用にも繋がります。
助成金申請でよくある「3つの落とし穴」
非常にメリットの大きい助成金ですが、申請のルールは非常に厳格です。よくある失敗として、以下の点に注意する必要があります。
1.1日でも過ぎたらアウト!厳格な「申請期限」
助成金の申請スケジュールは分単位・日単位で厳しく定められています。「提出が1日遅れた」「書類に不備があって期限が過ぎてしまった」という場合、理由は一切考慮されず、一円も支給されなくなります。
2.「事前の計画届」を忘れると、その時点で受給不可に
多くの助成金は、「対象となる取り組み(採用や研修、就業規則の変更など)を行う前」に、国へ計画書を提出しておく必要があります。「先に人を採用してしまった」「すでに研修が終わってしまった」という後出しの申請は、どれだけ要件を満たしていても一切認められません。
3.国から「おすすめの助成金」の案内は来ない
税金や保険料の徴収とは違い、国や行政から「あなたの会社は、この助成金がもらえますよ」と教えてくれることは原則ありません。常に自社で最新の情報をキャッチアップし、自発的に手を挙げて申請しなければ、もらえるはずの資金を永続的に受給し損ねることになります。
確実な受給と、本来の経営・業務に集中するために
法改正や社会情勢に合わせて、助成金のメニューや受給要件は毎年のように目まぐるしく変化します。経営者様が日々変わる複雑な要件をすべて把握し、膨大な書類を作成・申請するのは、時間的にも大きな負担となります。
当事務所では、貴社の現状や今後のビジョン(採用予定、設備投資など)を丁寧にヒアリングし、「いま、どの助成金がもっとも確実に受給できるか」を最適にプランニングいたします。
少しでも「うちの会社でも使えるかな?」と思われたら、まずは一度、お気軽にご相談(無料診断)ください。